一昔前に自転車に乗って数ヶ月の後輩に峠でぶち抜かれて涙を流しました。MESIです。
きっと自転車の才能があるのだろうね。才能が!Σ(゚Д゚)チキショウ
そして才能ってなんだ?っと考えるとそれは親から受け継いだ遺伝子、
そう、DNAで決まるんですよ!
足が速いか遅いか、歌が上手いか下手か、お酒に強いか弱いか、ハゲるかハゲないか…これら人間の能力は人体の設計図であるDNAによってある程度決まってしまいます。
ロードバイクの才能というのも遺伝子によるわけです。
でもロードバイクはわりと複雑な競技で才能と言っても一括りにはできません。
ツールを見ても登りに強い選手、TTが得意な選手、ゴール前のスプリントが強い選手と様々なタイプが存在し、それがロードレースの醍醐味と言えましょう。
持久力がなかったとしてもスプリンターとして活躍できたりとわりと自分の得意が活かせる競技。それがロードバイク!(持久力もスプリント力もない私のような人間は知らんけど)
そして得意分野は生まれつきで決まるもの。
ある程度は努力で苦手分野を克服できるのかもしれないけど、グライペルが体を絞ってもキンタナ村長のようなトップクライマーにはならないし、キンタナ村長がもりもりと筋肉をつけたところでトップスプリンターになれるわけではないでしょう。
苦手分野を克服するよりは自分の得意分野を伸ばしたほうが得策です。(得意分野がない私のような人間は知らんけど)
自分の遺伝子を調べて自分の得意分野を知ってみたい。
そんな要望を叶える検査キットが実は販売されています。
その名は「DNA EXERCISE」!Σ(゚Д゚)
今回はこのスポーツ遺伝子検査キット「DNA EXERCISE」を使用し、遺伝子検査を行ったので紹介します(`・ω・´)ゞ
スポーツ遺伝子検査DNA EXERCISEを受けてみたよ!
スポーツ遺伝子検査キット、「DNA EXERCISE」使用し遺伝子検査をしてみました。
遺伝子検査と言ってもそんな大掛かりなことはする必要はなし。
- 遺伝子検査キット「DNA EXERCISE」を購入
- 付属の綿棒で口の粘膜を採取
- 申込書に必要事項を記入
- 封筒にいれてポストに投函
の4ステップ。たったこれだけです。
それだけで遺伝子を分析して結果を知らせてくれる。
このキットで検査できる遺伝子は
- ACTN3遺伝子
- ACE遺伝子
- PPARGCC1A遺伝子
の3つ
どれもスポーツをする上で重要になる遺伝子です。
えっ?難しそう?
心配いりません!各遺伝子についてわかりやすく解説していきます(`・ω・´)ゞ
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ACTN3遺伝子で自分の脚質を知ろう!
筋肉には持久系の運動が得意な赤筋(遅筋)と瞬発的に大きな力を出せる白筋(速筋)が存在します。
自分の体にはどちらの筋肉が多いのか。それを決めるのがACTN遺伝子です。
ちなみに両方を半々で備えているとピンク色の筋肉になる。
ゴール直前の短距離が得意なスプリンターは当然白筋が多く、持久力が必要なクライマーやルーラーは赤筋が多くなります。
スポーツにおいて赤筋と白筋のバランスはパフォーマンスに大きく影響します。
ロードバイクの場合、ACTN遺伝子によってだいたい自分の脚質がわかってしまうのです。
この遺伝子を分析すると
- R/R型:白筋が多い体質
- R/X型:白筋、赤筋のバランスがいいタイプ
- X/X型:赤筋が多い体質
の3タイプ。
マーク・カベンディッシュやグライペルのような生粋のスプリンターはR/R型の遺伝子を持っていそうですね。
スプリント勝負で勝ちやすい人はきっと白筋の多いR/R型なのでしょう。
ただし白筋は疲労(乳酸)が溜まりやすく持久力が無いのが弱点。
筋肥大しやすいので重いし、登りではデメリットになってしまう。
今年のツール・ド・フランスでもスプリンターたちが山岳ステージで足切りをくらってしまいリタイア続出していしまいました。
逆に赤筋が多いX/X型の人はスプリントを苦手とします。
赤筋が付きやすいので瞬発的なパワーはないけど持久力に優れているタイプ。クライマーやルーラーが多いでしょうね。
キンタナ村長とかX/X型かもしれない。
スプリント勝負には弱いのでステージ優勝より総合優勝を目指すタイプですね。
また、R/R型とX/X型の中間に位置するのがR/X型
白筋と赤筋のバランスが良いタイプです。
瞬発力と持久力を合わせ持っているので良く言えばどんな場面でも対応できる万能型だけど悪く言うとどっちつかずの中途半端な感じといえる。
スプリントではR/R型に劣り、登りではX/X型に劣るのだからね。
登りをこなし、スプリントもできるバルベルデ師匠とかR/X型の遺伝子を持っているかもしれない。あとハゲの遺伝子も…(゚д゚)ボソッ
ACE遺伝子で血管の拡張能を知ろう!
ACE遺伝子は血液の供給量の調整に関わる遺伝子。
血液を送る血管の拡張能や収縮能をこの遺伝子が決めます。
拡張能が高いと血液がたくさん流れる。つまり酸素や栄養がたくさん筋肉に届けられるから疲労しにくい。
一方、収縮能が高いとポンプで圧力をかけるように瞬間的に大量の血液を流せるから瞬発的に大きな力を得られる。
ACE遺伝子を分析すると
- I/I型:血管の拡張能が高い
- I/D型:普通
- D/D型:血管の拡張能が低いが収縮力に優れる
の3パターンにわかれます。
D/D型はスプリンター向きで、そうでないならI/I型が理想ですね。
というのもI/I型は疲労を感じにくいだけでなく、筋持久力を高めるトレーニング効果が高いという実験結果がある。
イギリスの軍人78人に10週間の持久トレーニングをさせ、ACE遺伝子のタイプごとにどれだけトレーニング効果が出たかを比較したのが下のグラフ。
15kgのバーベルでの肘屈曲持続時間の変化を表してます。
D/D型7秒伸びたのに対してI/I型は80秒も改善されている。
その差はなんと11倍!Σ(゚Д゚)
同じトレーニングをしてもI/I型とD/D型でどえらい違いが出てますやん…(´・ω・`)
完全にスプリントに特化させたいのでなければD/D型がいいけど、そうでないならやっぱI/I型を狙いたいところです。
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PPARGCC1A遺伝子でミトコンドリア活性を知ろう!
筋肉中のミトコンドリアの増えやすさを決める遺伝子、それがPPARGCC1A遺伝子です。
ミトコンドリアは細胞内にある、「エネルギー生産工場」だと思うと良いよ。
でもエネルギーの生産スピードは遅いんだ。
だから瞬発的に多くのエネルギーが必要な無酸素運動時は体内のピルビン酸を乳酸に変えることで大量のエネルギーを短時間で生産する。でも乳酸が蓄積するせいですぐに筋肉が疲労しちゃうけどね。
ミトコンドリアが増えれば増えるほど有酸素運動できる領域が増えるから持久系の競技では有利ってわけだ。
この名前が長い遺伝子は以下の3タイプに分類される。
- G/G型 ミトコンドリアを増やしやすい体質
- G/S型 普通
- S/S型 ミトコンドリアが増えにくい体質
ロードバイクのような持久系競技ではミトコンドリアは超大事。
バリバリトレーニングやってる人が「LSDやるぞ!(薬じゃないよ)」と口癖のように言っているのはこのミトコンドリアを増やすためですよ。
ぶっちゃけ自転車競技で強いやつはミトコンドリアが多い!
ここはトレーニングでミトコンドリアを増やしやすい体質のG/G型を期待したいところだ!!!Σ(゚Д゚)
結果はどうだったのか?
ポストに僕の遺伝子を投函してから11日ほどで結果が出た。
わくわくしながらパソコンでPDFを開いてみる。
このワクワク感はwiggleでシャマルミレをポチったとき以来か。
結果としては以下のようになった。
ほほう…(´゚д゚`)
ACTN3遺伝子はR/X型。
「瞬発⼒系・持久⼒系のどちらの運動にも適して いる万能タイプです。」とのこと。
なんでもできるオールラウンダーのようです。意外!
自分はスプリントが苦手だと思ってたけど遺伝子的にはそうでもないらしい。
もしかしたらちゃんと練習すれば伸びるかもしれんな…(´゚д゚`)
もしかしたらバルベルデ師匠のようになれるかもしれない…(ハゲるのは嫌だけど)
ACE遺伝子はI/I型。
「血管拡張能(筋肉への栄養や酸素の供給能)が高く、運動による疲労を感じにくいタイプです。」
とのこと。
I/I型は持久系トレーニングの効果が出やすいみたいだし自分結構ロードバイク向いているのでは…(゚A゚;)ゴクリ
むしろ逆に言い訳できなくなってしまった感じが…(笑)
PPARGCC1A遺伝子はG/S型
「ミトコンドリア 増殖能は標準的で、運動の継続によりミトコンドリア量( エネルギー産生量)は少しずつですが増え、運動がだんだん 楽に⾏えるようになるタイプです。」とのこと。
ミトコンドリア増殖能は普通のようです(´・ω・`)ショボーン
希望はやはりミトコンドリアが増えやすいG/G型が良かったのだけどね。
きっと僕を峠でぶち抜いた後輩くんはミトコンドリアを増やしやすいG/G型かつ持久系トレーニングの効果が出やすいI/I型だったのでしょう(たぶん)。
G/G型かつI/I型。ゲームで言ったら経験値2倍になるアイテム使ってもりもりレベルが上がるようなもんじゃないか…
この2つの遺伝子が揃っている人は才能があると言って間違いないでしょう。
自転車乗って数ヶ月で表彰台に上がるのはこのタイプなんじゃないかな?(´・ω・`)
僕の結果のまとめとしては
- 白筋と赤筋のバランスがいいオールラウンダー
- 疲れにくく、持久力が上がりやすい体質
- ミトコンドリア増殖能は普通。
と言ったところ。
ブログネタとしては微妙な感じですな。
もっと極端な結果が欲しかったンゴねぇ(´・ω・`)
最後に
今回はスポーツ遺伝子検査キット「DNA EXERCISE」を紹介しました。
専用の綿棒で口の粘膜を採取するだけなので、非常に簡単に検査できるのが魅力的!
「オメェ才能ね~よ( ´,_ゝ`)プッ」という結果が出て絶望することもあるかもしれない。しかし自分の目指すべき方向が見えてきます。
やはり苦手分野を伸ばすより得意分野を伸ばした方が効率がいい。
苦手分野を無理やり伸ばすのは、ゲームで例えるなら魔法使いに物理攻撃を鍛えさせるようなものですからね。
頑張って練習しているのにヒルクライムのタイムが伸びない。そんな人はもしかしたら遺伝子的にスプリンター体質かもしれない。
自分の得意なものがなんなのか?スポーツ遺伝子検査はそれを客観的に評価することができます。
私はスプリントはダメだと諦めていたけど遺伝子的にはそうでもないという事が判明しました。
一度自分の能力を客観的に分析してトレーニングを組み立ててみれば、才能が開花するかも…
チャリ部の練習、試合 日常などについてやってください
コメントありがとうございます。すでに私はチャリ部を引退していることと(学部3年の冬で引退)、チャリ部にこのブログの存在がバレるかもしれんのであまり書けんのです(´・ω・`)
はじめまして。
私もMESIさんと全くおんなじ結果でしたw
トレーニング結果の出やすい体質とわかるとちょっぴりやる気が湧いてきます!
重箱の隅をつつくような指摘ですが、
>だから瞬発的に多くのエネルギーが必要な無酸素運動時は体内のピルビン酸を乳酸に変えることで大量のエネルギーを短時間で生産する。でも乳酸が蓄積するせいですぐに筋肉が疲労しちゃうけどね。
ここの文章なのですが、ピルビン酸を乳酸に還元する段階ではATPは生成されません。
無酸素運動時には解糖系が割合多く使用されます。
その場合、解糖系にてグルコースがピルビン酸に分解される段階で、ATPが2分子生成されるのでちょとだけ違うと思います。
そして乳酸の蓄積で疲労してしまうのも実は間違いなんです。私もこないだまで勘違いしてたのですがw
そこに関して記事書いたので時間があったら読んでみてください。
https://www.spparow-hawk.com/entry/2018/10/26/energy_metabolism