どうもこんにちは。MESIです。
この前のフロントディレーラー交換編に続き、今回はリアディレイラー交換編です。
これからリアディレイラーを交換したい人への教科書となるよう今回も丁寧に解説していきますぞ!(`・ω・´)ゞ
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必要な工具
リアディレイラーの交換、調整には
- 六角レンチ
- チェーンカッター
- ワイヤーカッター
が必要です。ただしリアディレイラーの調整するだけなら六角レンチだけで十分です。
古いリアディレイラーを取り外す
リアディレイラーを外す前準備としてまずフロントのギアをインナー(小さい歯車)、リアのギアをトップギア(一番小さい歯車)に入れてください。




リアディレイラーはシフトレバーがワイヤーを巻き上げたり、巻き上げたワイヤーを開放することで変速している。
シフトレバーがワイヤーを巻き上げて引っ張るとリアディレイラーはロー側(大きい歯車側)に動き、巻き上げたワイヤーを開放するとトップ側(小さい歯車側)に動く。
リアディレイラーがトップギア(一番小さい歯車)に入っているときシフトレバーはワイヤーを全て開放しているのでもっとも張力が低い状態にある。
リアディレイラーを取り外すにはまずチェーンを切って外す必要があります。
チェーンカッターを使ってチェーンを外してください。

チェーンの切り方については↓の記事で解説しています。
続いてワイヤーを固定しているボルトとリアディレイラーをフレームに固定しているボルトを緩めればリアディレイラーが外れます。

六角レンチでワイヤーを固定しているボルトを緩めてワイヤーを外します。

しかしワイヤーの先端についているインナーキャップがついたままだと引っかかってワイヤーが外せないので先端部分をワイヤーカッターで切り飛ばしてしまいましょう。


ワイヤーが外れたらリアディレイラーをフレームに固定しているネジを緩めれば、リアディレイラー本体が外れます。

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新しいリアディレイラーを取り付ける
古いリアディレイラーを外したら新しいリアディレイラーを取付けに入ります。

取り付けるリアディレイラーは記事タイトルの通りデュラエース!Σ(゚Д゚)
リアディレイラー取付けボルトをフレームハンガーのネジ穴に当てて締めてください。

取付けの注意点としては、ハンガーの爪部分にちょうどリアディレイラーのブラケット裏の凸部が引っかかる用にしてください。


リアディレイラーの調整について
リアディレイラーを取付けたらいよいよ調整に入ります。
リアディレイラーの調整は
- リアディレイラーの可動域を決める
- ワイヤーの張りを調整する
- チェーンのテンションを調整する
の3段階で行われます。
リアディレイラーの可動域の調整
まずリアディレイラーの可動域を調整しましょう。

トップ側の調整
まずはトップ側の調整します。
リアディレイラーを交換したときなどワイヤーをまだ張っていない場合はなにもしなくてもトップギアに入っていると思います。
すでにワイヤー、チェーンがついている場合は普通にシフトレバーでトップギアに入れましょう。
トップ側調整ボルトを回し後方から見てリアディレイラーのプーリーが、最小スプロケット(最も小さい歯車)と同じライン上にくるようにします。

コメントにて指摘がありましたので訂正します。トップ側の調整は最小スプロケットの外側のラインに合わせます。

トップ側調整ボルトを時計回しすると左側に、反時計回しすると右側にリアディレイラーが動きます。

ロー側の調整
トップ側の調整をしたら続いてロー側の調整しましょう。
ロー側調整ボルトを回し後方から見てリアディレイラーのラインが、最大スプロケット(最も大きい歯車)のライン上にくるようにします。
リアディレイラーを交換したときなどワイヤーをまだ張っていない場合、手でグイッとリアディレイラーを押してロー側に持っていきロー側調整ボルトを回してください。

ロー側調整ボルトを時計回しすると右側に、反時計回しすると左側にリアディレイラーが動きます。
すでにワイヤー、チェーンがついている場合はシフトレバーでローギアに入れましょう。ローギアに入った状態でさらに手でリアディレイラーをロー側に押しながらロー側調整ボルトを回してください。
ロー側の調整は手でリアディレイラーをちゃんと押すことが重要です。

押しが足りないと上手く調整できません。
ただし力強く押しすぎてリアディレイラーをぶっ壊さないように(笑)
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ワイヤーの調整
リアディレイラーの可動域を決めたら次はワイヤーの張り調整です。
ワイヤーを張りすぎたり、緩すぎたりすると上手く変速してくれません。
今回リアディレイラーの交換をしたのでアウターケーブル、ワイヤーの取付けから解説していきますが調整したいだけの人は読む必要はないので飛ばしてください。
アウターケーブルの交換について

今回リアディレイラーを旧型のものからシャドータイプのものにするためワイヤーのアウターケーブルを短くする必要がありました。

旧型リアディレイラー

新型のシャドー化したリアディレイラー
しかもアウターケーブルも今まで使用していたものではダメで、シャドータイプ専用のケーブルを用意しなければなりません。


専用のアウターケーブルの型番はOT-RS900。

リアディレイラーと一緒に買っておきましょう。
参考記事「【府中×TECH】救世主!?シマノ OT-RS900」
アウターケーブルの長さについて具体的に決まりはありませんが、私は下の写真ぐらいにしました。

これでもまだ長いかも…

また、アウターケーブルをカットするときは必ずシマノのロゴがプリントされている反対側から!

ちなみに端っこの黒いノーズキャップは手で引っ張ると取れる。ケーブルカット後にノーズキャップを忘れずにつけよう。
そうしないとアウターワイヤーのインナーストローが抜けてしまい使い物にならなくなります。

ケーブル切断面は千枚通しなどを使用してきちんと整えよう。切断面が潰れているとワイヤーの摩擦抵抗が増えてしまう。
ワイヤーの取付け
まずワイヤーの取付けです。
新型のリアディレイラーはワイヤー固定ボルトが裏にあります。

ボルトを緩めるとワイヤーを通すための溝があるのでそこにワイヤーを通します。

ワイヤーを通したらボルトで固定するのですが、このときなるべくワイヤーを引っ張り余りをなくしてください。


ワイヤーを固定できたらシフトレバーを動かし変速してみてください。
ちゃんとワイヤーが張れていればそれなりにリアディレイラーが動くと思います。

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ワイヤーの張り調整
続いてワイヤーの張りを調整します。
また、ここからの調整にはチェーンが必要なので、チェーンを取付けてください。

チェーンの付け方については↓の記事で解説しています。
ワイヤーの張りはケーブル調整ボルトを手で回して行います。

時計方向に回すとワイヤーの張りが弱くなりリアディレイラーは右に、反時計に回すと張りが強くなりリアディレイラーは左に寄ります。
ワイヤーを固定したばかりのリアディレイラーはたいていワイヤーの張りが足りていないのでまず反時計に回すことになります。
シフトレバーの大きいレバーでシフトダウン(ギアを軽く)したとき、途中どこかで引っかかりシフトダウンしない場合ワイヤーの張りが足りていません。
逆にシフトアップ(ギアを重く)したときにどこかで引っかかりシフトアップしないときはワイヤーの張りが強すぎです。
全てのギアにちゃんと変速するようになったら、さらに調整を詰めていきましょう。
まずトップギア(最小の歯車)に入れ、1回だけシフトダウンしてトップから2段目のギアに入れてください。

この状態でシフトレバーの大きいレバーを遊びのぶんだけ(変速しない程度に)操作してください。
このとき
- 三段目のギアとチェーンが擦れる音がする
- 三段目のギアにチェーンが変速してしまう
- 全く音鳴りがしない
の3パターンが考えられます。
シマノのディーラーマニュアルによると1の『三段目のギアとチェーンが擦れる音がする』状態がベストセッティング。
ギアが変速してしまう場合はワイヤーの張りが強く、音鳴りがしない場合はワイヤーの張りが弱いです。
ケーブル調整ボルトをほんの少しずつ回していき①の状態を目指しましょう。
テンションボルトの調整
最後にチェーンのテンションを調整しましょう。

このボルトを締めるとプーリーとスプロケットの隙間が広がるのでチェーンの張りが強くなり、逆に緩めるとプーリーとスプロケットの隙間が狭くなりチェーンの張りも緩みます。

プーリーとスプロケットの隙間は狭いほど変速の反応が上がりますが、チェーンの張りが弱くなるのでチェーンの脱落が起こりやすくなります。

調整においてまずシフトレバーで最小スプロケットにチェーンを入れてください。
そしたらクランクを逆回転させながらテンションボルトを緩めていき、チェーン詰まりしない程度までプーリーをスプロケットに近づけてください。
次にシフトレバーで最大スプロケットにチェーンを入れ、チェーン詰まりしていないことを確認します。
最後にフロントギアをインナーに、リアのギアをトップギアに入れてチェーンにたるみが無いことを確認してください。
チェーンにたるみが有る場合は、テンションボルトを締めてたるみを取ります。
仕上げ
最後に余分なワイヤーを切り落とし、先端にインナーキャップを被せれば完成です。

リアディレイラーのトップ調整時は最小スプロケットの歯の外側にガイドプーリー中心が来るように調整します。DM-RARD001-02(DM-RD-9100)を読みながら作業のし直しをして下さい。ロー側のイラストとプーリー位置の線がズレているのは印刷ミスではありません。
ご指摘ありがとうございます。訂正しておきましたm(_ _)m
FD編でRDのブログもお願いしていた者です。
今回のRD編も大変読みやすく参考とさせていただきました。
おかげで初めて自分で組むことが出来ました。
今後は変速関係の調整時はこちらのブログを開いて参考書とさせて頂きます。
ありがとうございます!これからも解説系の記事はわかりやすさを重視して書いていきます(`・ω・´)ゞ
調整している時は、フロントはずっとアウターでしたか?
アウターで調整した後にインナーでも問題ないか動作確認する感じで調整しました
非常に分かりやすいのですが、リアディレイラーにシフトワイヤーを通す時は、STIはいちばん重いギアと軽いギア、どちらに合わせていましたか?