いつか高級なロードバイクに乗ってドヤりたい男。MESIです。
ロードバイクの値段はピンきり。
10万円のものもあれば100万を超えるものも存在します。
では高いロードバイクと安いロードバイクはいったい何が違うのでしょうか?
安いロードバイクと高いロードバイクの違い。それは性能の差!
高価なものほどパーツの精度がよく、軽量で剛性が高いので少ない力で速く走ることができます。
じゃあ10万のロードバイクと100万のロードバイクの性能差は10倍あるのか?というとそういうわけではない。
実際どれくらいの差がありますのん?(´・ω・`)
そんな疑問にGlobal Cycling Networkの動画が答えていました。
なかなか興味深い内容だったので今回はこのGCNの動画を紹介します!
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今回比べる2台のロードバイク
高いロードバイクと安いロードバイクを比べるには、実際に高いものと安いものを用意しなくてはなりません。
今回比べる2台のロードバイクはコチラ!!!
高価なロードバイクにはCANYON AEROAD CF SLX!!!Σ(゚Д゚)
CANYONのフラッグシップモデルのエアロードです。
コンポーネントにはDURA-ACEのR9170。油圧ディスク仕様!
ホイールもDURA-ACEのカーボンディープホイール!
現在CANYONにDURA-ACEのカーボンホイール仕様の完成車は販売されてはいませんが、このパーツ構成ならざっと90万円くらいでしょうか?
90万円で済むのはコスパの高いCANYONだからこそ。
他のメーカーなら余裕で100万超えることでしょう。
一方安価なロードバイクとして選ばれたのがコイツ。
RALEIGHのアルミ製ロードバイク!!!Σ(゚Д゚)
RALEIGHの公式サイトで調べてみましたが、現在ラインナップに存在しない謎いロードバイクです。
サイモンさん曰くeBayで90ポンドだったとのこと。
eBayというのはインターネットオークションでヤフオクみたいなやつ。
1ポンド147円とすると、13230円。
中古だとしても安すぎない?(´・ω・`)
その値段なら私も欲しいですね。街乗り用ロードとして。
今回はこの2台のロードバイクでヒルクライム、ブレーキ性能、ダウンヒル、タイムトライアルをして性能差を比べます。
ヒルクライム
まずは2台のロードバイクでヒルクライムをします。
コースは2kmと短めですが、平均勾配が11%!
速攻でUターンしたくなるような登りです。
サイモンさんも「ほとんどの区間が20%を超えているように感じる本当にキツイ登りだよ!」とおっしゃっております。
2台のバイクの重量差
ヒルクライム前に2台のロードバイク重量を測定しました。
ロードバイク重量はヒルクライムにおいて重要ですからね。
CANYONは7.3kg。
エアロなのに軽い!さすが!
一方のRALEIGH。
重量は11.95kg!
ロードバイクが普通は10kg以下であることを考えると重すぎる重量。
下手したらクロスバイクのほうが軽いかもしれません。
2台のバイクの重量差は約4.7kg!
この重量差によってどれくらい影響が出るのでしょうか?
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一本目のヒルクライム
一本目はサイモンさんがRALEIGHで。マットさんがCANYONで登ります。
サイモンさん『俺CANYONで登りたいんだけど…』
マットさん『ダメダメ!一本目は僕に使用権があるのさ!』
サイモンさん『ちぇっ。この登りで疲れ果ててしまえ!』
急勾配を登るサイモン氏とマット氏。
サイモンさんがゴール!
サイモンさん『マジでこの登りきつい…』
あまりのキツさに鼻水を太ももに垂らしたようです。。
一本目を登ったサイモンさん。
この安いロードバイクの良いところを上げると、ギアがワイドレシオなこと。
一番軽いギア比がフロント34T、リア30Tなので急勾配で助かったようです。
サイモンさん『CANYONの方はレース向けのギア比だ!マットの野郎ざまぁwww』
マットさんも到着。なんか嬉しそうな顔をしてますねサイモンさん。
マットさん『こりゃ久しぶりの僕の相手にふさわしい登りだね。CANYONは最高のロードバイクだったよ。足はもうすっからカランだけどね。』
マットさんもこの登りには疲れ果てたようです。
二本目のヒルクライム
2本目のヒルクライムではバイクを交換してサイモンさんがCANYONで。マットさんがRALEIGHで登ります。
再び山頂にゴール。すごい疲れた顔をしてますねサイモンさん。
『やっぱCANYONとRALEIGHでは雲泥の差があるよ。ダンシングして加速するときなんて特にね。アウターに入れようとしちゃったよ!』
とCANYONをベタ褒めするサイモンさん。
マットさんも到着。
タイムはどうだったのでしょうか?
気になる結果はコチラ!
サイモンさんが高いロードバイクだと7分37秒、安いロードバイクだと8分35秒!
マットさんが高いロードバイクだと8分30秒、安いロードバイクだと9分26秒!
サイモンさんとマットさん共に高いロードバイクと安いロードバイクで約1分の差が出ました。
タイム的に高いロードバイクであるCANYONのほうが10%だけ高性能という結果に。
マットさんの感覚的にもCANYONの方が明らかに速かったと言っています。
マットさん『CANYONのほうが反応が良いし、ダンシングしている時間が長かったね。力が効率よく伝わっているよ。
RALEIGHは乗り心地は良かったけど、少しのろのろした感じがするね。』
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ブレーキ性能
次はブレーキ性能の比較です。
比較方法はシンプル。
時速40km/hで走っている状態からできるだけ少ない距離で止まるという実験です。
CANYONのブレーキ性能
このCANYONにはシマノDURA-ACEの油圧ディスクブレーキが搭載されています。
おそらく現在存在するロード用ブレーキの中で最も高い制動力のブレーキです。
また、ブレーキ性能はブレーキだけでなくタイヤのグリップ力も重要!
タイヤはContinentalのチューブラータイヤ、COMPETITIONが使用されていてバッチリ。
CANYONに乗って時速40km/hで下るサイモン氏。ブレーキ性能は果たして…
キキー!!!!
後輪が浮いてる!Σ(゚Д゚)
ブレーキ時の荷重移動は大事ですね。
CANYONは時速40キロの状態からどれくらいの距離で止まることができたかというと…
5.4m!
最高峰のブレーキを使って5.4mという結果でした。
RALEIGHのブレーキ性能
RALEIGHには油圧ディスクではなくキャリパーブレーキが搭載されています。
メーカーは不明。どこのだろう?シマノではないね。
『そうだな。このバイクの良いところはブレーキケーブルがとてもスムーズなところだよ。』と無理やり良いところを説明するサイモンさん。
それ良いところちゃう。それが普通や…(´・ω・`)
しっかり調整したけどこのブレーキにはいくつか問題があるようです。
ブレーキレバーを強く握るとキャリパーブレーキがたわむので、力が逃げてしまうみたい。
剛性不足ですね。
サイモンさん『それだけじゃなくブレーキシューは硬い素材だったよ。長持ちはしても、効きにくいだろうね。でも良い結果を出してみせるよ!』
キキーーーーーーーー!!!!!!
キキキキ!!!!
結果は10.5mでした。
CANYONが5.4mだったので止まるのになんと2倍の距離が必要!!!
ブレーキ性能は安全に直結する部分。
皆さんブレーキだけは金をかけましょう。
安全のためだと思えば財布の紐も緩むことでしょう。
ダウンヒル
次はダウンヒル。
コースは3kmで平均斜度5%の下りです。
下りはブレーキ性能が重要なのはもちろん空気抵抗を減らせるかも重要になってきます。
エアロロードであるCANYONが圧倒的に有利。
いったいどれくらいの差がつくのでしょうか?
CANYONで下るのはマットさん。
サイモンさんにCANYONを譲る気はありません。
一方RALEIGHで下るサイモンさん。
高級ロードのCANYONに乗ったマットさんと安価なロードのRALEIGHに乗ったサイモンさん。
いったいどれくらいの差がついたのか?
結果はコチラ!Σ(゚Д゚)ドン
高級バイクで下ったマットさんが2分7秒。安価なバイクで下ったサイモンさんが2分32秒!
なんと25秒の差がつきました。
強力なブレーキは速さにも直結するようです。
攻撃は最大の防御、いや、強力なブレーキは強力なスピードになるのだ!!!Σ(゚Д゚)ドン
以下2人の感想
マットさん『エアロフレームにエアロホイールを履いたCANYONが大活躍したね。ちょっと向かい風だったし。
おまけにこのディスクブレーキ。キャリパーブレーキより安心感があるよ。今日のような路面が濡れている状況では特にね。』
サイモンさん『25秒も差がつくなんて信じられないよ。僕はギアが足りなかった。フリーで下っている場面があったね。』
マットさん『僕はギアに余裕があってペダルを回せたよ。今回の結果はエアロやブレーキだけでなくギアの差も考慮しないといけないね。』
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タイムトライアル
最後はタイムトライアルです。
内容は10kmのコースをできるだけ速く走るというもの。
実にシンプル。
シンプルイズベスト!Σ(゚Д゚)
でもどんなコースなのかは動画内に触れられていません(´・ω・`)
おそらく平坦メインだと思いますが。
一本目のタイムトライアル
一本目はサイモンさんがRALEIGHに、マットさんがCANYONに乗ります。
一本目を終えて疲労困憊のマットさん。とそれを見て笑うサイモン氏。
RALEIGHに乗ったサイモンさんはリアのギアが8枚しかないのでケイデンスを一定に保てなかったとのこと。
最近カンパがリア12枚になりましたがギアの枚数は多いに越したことはないですね。
二本目のタイムトライアル
二本目はバイクを交換してサイモンさんがCANYONに。マットさんがRALEIGHに乗ります。
サイモンさん『一本目より速く走れたよ。サイコンを見た感じ常に3~5km/h速かったね。』
マットさん『僕はギア比に関して不満はなかったけどコーナーリングがちょっとね。一度ポジションにハマれば速いけどCANYONには敵わないよ。』
2人共CANYONの方が速いと言ってます。
まぁそりゃそうなるか…(´・ω・`)
まとめ
今回高価なロードバイクと安価なロードバイクでヒルクライム、ブレーキ性能、ダウンヒル、タイムトライアルの性能を比較しました。
2台の間にどれくらいの差があったのかまとめたものが次の画像
登りで10.1%
ブレーキで94,4%
下りで15%
タイムトライアルで7.1%の差が出ました。
全てにおいて高級ロードバイクのCANYONが圧勝!
一番差がついたのはブレーキ。
なんと倍の差がつきました。
サイモンさんも安いキャリパーブレーキを高い物に交換するのは非常に賢明なアップグレードだと言ってます。
他の部分である登り、下り、タイムトライアルは7~15%の差。ブレーキと比べてかなり少ない差ですが、体感的には別物。
上りに関しては月とスッポンの差に感じたとサイモン氏。
とはいえ、乗り手のエンジンによってはひっくり返せるレベルの差。
特に集団で走るロードレースならエアロロードのメリットを活かしにくいので安いロードバイクでも戦略と脚力によっては勝てます。
この7~15%の差を何十万も払って埋めるか、5万くらいでローラー買ってエンジン磨くか、
それとも性能は気にせずサイクリングを楽しむかはあなたしだいです。
おしまい。(´・ω・`)