どうもこんにちは。MESIです。
私はここ1年HHKBというキーボードを使用している。
このキーボード…お値段なんと3万5千円。
おそらく数あるキーボードの中でトップレベルの価格だと思う。
HHKBはHappy Hacking Keyboardの略。
私はエンジニアをやっているのでキーボードはいわば仕事道具。
仕事道具にはお金をかけてもバチは当たらないんじゃないか!?
そう思った瞬間、ふと意識を失い気づいたら手元にあった。
HHKBが…( ̄ω ̄;)
このHHKBが勝手に手元に来てから1年が経過した。
現在では私のPC生活には欠かせないものとなっている。
本記事では高級キーボードのHHKBってぶっちゃけどうなのか?について話していきます。
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HHKBのメリット
タイピングの気持ちよさ
HHBKを使う一番のメリットはタイピングの気持ちよさだと私は思う。
このキーボードを買って最初の一ヶ月くらいはこのキーボードでタイピングがしたくてたまらなかった。
無駄に文字を書いては消して書いては消してという極めて非生産的な無駄な行動をしていた。
このキーボードのタイピングの感触を言葉で言い表すなら『スコスコ』だと私は思う。
心地の良いスコスコ感が癖になり、ひたすらスコリたくなるのだ。
もう脳汁がドバドバ出てくるのだ。
一生使える耐久性
キーボードのキーにはメンブレン方式やらパンタグラフ方式やらメカニカル方式やらのいろんな方式がある。
HHKBはこれらのどれでもなくて静電容量無接点方式を採用している。
静電容量無接点方式とは?
静電容量の変化でキー入力を検知する。機械接点が無いため静穏で、耐久性やキータッチを高められるが、高価になりがちという面もある。事実、普及価格帯での価格はメンブレン方式では1,000円 – 4,000円程度なのに対し、静電容量無接点方式では14,000円 – 24,000円程度である。IBM PC、PC/XT、PC/ATの初期の83/84キーボード、Sun Type4に代表されるKeyTronic製キーボード等がある。東プレ製のRealforceシリーズや、東プレOEMのPFU Happy Hacking Keyboard Professional等のキーボードが有名。金融機関や証券業界などでも広く使われている。
まあ、色々難しいことが書かれているが簡単に言うと、無接点(底付きなし)で消耗しないので耐久性がめちゃくちゃ高いのだ。
3000万回の打鍵に耐えると言われていて、仮に毎日1つのキーを1000回打鍵したとしても82年耐えるのである。
まさに一生モノ!理論上は
ちなみにセブン銀行のATMのボタンは静電容量無接点方式が採用されている。
今日は #セブンイレブンの日 ですね。セブン銀行ATMのテンキーってやけに押し心地いいなーと思ってた方いませんか?実はHHKBと同じ静電容量無接点方式のキーボードを使ってるんです。 pic.twitter.com/MZXjCP0dPA
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) July 11, 2019
押し心地を体験したい人は今すぐにセブンイレブンに乗り込みATMのボタンを連打すると良いだろう。
やりすぎると不審者だと思われ通報されるけど。
また、HHKBはバッテリーに充電式のリチウムイオンバッテリーではなく、乾電池を必要とする。
今どき乾電池というのも珍しいがこれにはちゃんとした理由がある。
リチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すたびに劣化していく。あなたのスマホが使っていくうちにバッテリーの持ちが悪くなるのも、まさにそのせい。
同じスマホを3年も使うとバッテリーの持ちが著しく悪くなり、買い替えを検討すると思う。
仮にHHKBがリチウムイオンバッテリーを採用するとリチウムイオンバッテリーの寿命が製品の寿命になってしまう。
だから乾電池方式を採用し、製品がずっと使えるような配慮がされているのだ!
ちなみにHHKBは以下の思想を元に生涯つかえるキーボードとして設計されている。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
見た目のかっこよさ
私が使っているのはHHKBの『墨』というモデル。
真っ黒で最高にカッコいい!!!
個人的にはHHKBは『墨』が一番カッコいいと思う。
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HHKBのデメリット
使っていて最高のHHKBではあるが、良いことばかりではない。
1年HHKBを使ってみて感じたデメリットがこちら。
電源のONとOFFのわかりにくさ
HHKBを使っていて個人的に一番微妙だとおもっているのがこれ。
HHKBは電源を入れたときにランプが青色に点灯する。
しかしその直後消灯してしまうのだ。
おいおい、電源ONのときは常に点灯してくれ…
そうでないと電源が入っているのか入ってないのかがわからんだろうが!
ここは改善して欲しい。マジで。
↑ちなみに電源をオフにしたときはオレンジ色に点灯して数秒後に消灯する。
キーマップ変更用ソフトウェアがLinux非対応
HHKBにはキーマップを変更することができるソフトウェアが提供されている。
こちらのソフトウェアを使用することでキーマップを自由にカスタマイズできるのでHHKBを購入したらほぼ必ずダウンロードすることになる。
当然、windows版とMac版は用意されている。
が、Linux版はない。
そもそもLinuxを使う人なんてエンジニアくらいしかいないので、Linux版を作るコストを考えたら作らないのが普通なのかもしれない。
でもHHKBはエンジニアに愛好者が多い。
私の周りにもHHKBを愛用しているエンジニアが何人かいる。
スペースキーの短さ
私がつかっているHHKBは日本語配列。
これは日本語配列のみに起こる問題だが、スペースキーが短すぎると思う。
スペースキーが短いのでwasdで操作するゲーム(マイクラ)などは親指がスペースキーに届きにくい。
まあ、ゲームをするようなキーボードではないのであまり気にすることではないのかもしれないが…。
キーの刻印の見えにくさ
私が使用しているHHKBの「墨」はキーに刻印が入ってはいるが、背景色と同化して非常に見えにくい。
この刻印が目立たないのがカッコいいのであるが、これはデメリットにもなる。
キーボードを入力するときにキー配列が頭に入っていなくて手元のキーボードの刻印を見ながら入力している人は間違いなく使いづらいと思う。
そもそもこのレベルのキーボードを購入する人はキーボードを見ないでガンガン入力できる人なので、ブラインドタッチができるという前提でデザインされているのかもしれない。
ブラインドタッチができない人は、『墨』ではなく『白』を買うと良さそう。『白』なら刻印が見やすいので。
高い
HHKBの価格は約3万5千円と非常に高額。
普通はキーボードなんて安いものなら2000円も出せば購入できてしまう。
この価格を見て購入を躊躇する人が多いと思う。
しかし個人的にはこの価格の高さが良いのだ。
高いからこそ『ああ、自分は最高の物を使っているんだ!』という優越感に浸ることができるのだ!!!
それにたいていのPC用品は次から次へとよりスペックが高い新商品が出るので、買って数年で無価値になりがちであるがHHKBのようなキーボードは別。
一度購入すれば理論上一生使えるのでむしろ安いのではないだろうか?
他のキーボードに満足ができなくなる
このキーボードを使うようになってからノートパソコンにデフォルトでついているあの薄いキーボードでは満足できなくなってしまった。
薄いキーボードでペチペチとタイピングしていると『これじゃない』感が出て気になってしまう。
私は会社に行くときはノートパソコンだけでなく必ずHHKBを持っていくようになった。
HHKBはコンパクトなので持ち運びができる。そのためのケースも販売されている。
重量は540g(乾電池なし)で軽くはないが、多少バックパックが重くなろうとも持ち運ぶ価値があるキーボードなのである。
最後に
このキーボードを購入したからと言ってプログラムをバリバリかけるようになったりはしない。
直接パフォーマンスが向上するということはない。
だが、モチベーションは間違いなく向上した。
このキーボードを使いたいがために机に向かいたくなるのだ。
私は今この記事をHHKBを使って書いているが、HHKBを叩きたいので書いているところもある。