今のところ立ちごけ回数0の男。MESIです。
ロード乗りと言えばペダルにシューズを固定してしまう「ビンディング」というシステムを使用する生き物。
当然ペダルとシューズがくっついているので転ぶリスクが高くなる。
なぜそんなリスクを背負ってまでビンディングを使うのか?
と言ったらペダリング効率を上げたいからに限ります。
ペダルを踏む力だけでなく引き上げる力も使えるようになり理論上は速くなれるわけです。
確かにビンディングペダルを使えば引き足が使えるのでペダリング効率は上がります。
でも倍の力で回せるというのは明らかに盛りすぎ…
ペヤングの超超超大盛りGIGAMAXくらいには盛ってます。
私がビンディングデビューしたとき弱虫ペダルの手嶋さんのセリフを思い出してどれだけ速くなるかワクワクしたものですよ。
でも当然倍の力では回せず、現実を思い知りました(´・ω・`)ショボーン
じゃあ実際ビンディングペダルを使用したらどのくらい速くなるのでしょうか?
というかそもそも本当に速くなるのか?
僕はビンディングを使ってわずかには速くなったと感じているけど、もしかしたらプラシーボなんじゃないのか?(´゚д゚`)
そんな疑問に答える動画がGlobal Cycling Networkにありました。
パワーメータを使用しフラットペダルとビンディングペダルで差が出るのかを実験した動画です。
今回はこの動画の内容を要約してお届けします(`・ω・´)ゞ
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実験その1!スプリントはビンディングか否かで差がでるのか?
最初の実験はスプリント!
全力でペダルを回すスプリントならペダルに足が固定されているかどうかで大きな差が出ると期待できますね。
マットさんとダンさんがビンディングペダルとフラットペダルのそれぞれでスプリントを5回行い、
3秒間のパワーと5秒間の平均パワーを計測します。
実験結果は以下の通りになりました。
ビンディングペダルとフラットペダルでのパワーの差を%で表しています。
マットさんは15%の差
ダンさんはなんと30%も差が出ましたΣ(゚Д゚)
スプリントのパワーで30%もロスしたら勝てるレースも勝てなくなりますわな(;´Д`)
二人の感想を聞いてみましょう。
- ビンディングペダルのほうがパワーが出た
- 引き足を使った
- フラットベダルでは引き足を使わないように注意しても足がペダルから落ちそうになった。
- 勝手に足が正しい位置に固定されるビンディングペダルと違って、フラペだと足を正しい位置に置くのに苦労した
- フラペだと引き足が使えないのでももの負担が大きい。回しているよりも、ももをピストンのように使っていると感じた。
- フラペはとても不便なわけではないが、違いを明らかに感じてしまう。
- フラペだとパワーを出しきれなかった。
予想通りスプリントでは大きな差が出ました。
フラペだと引き足が使えないという問題に加えて『全力で回す』ことと『足を滑らないように気をつける』ということを両立しないといけないからね。
それにしてもスプリントですら2倍の差がつくことはなかったのでやはり渡辺航先生(弱ペダの作者)盛りすぎです…(# ゚Д゚)
実験その2!ヒルクライムはビンディングを使えば楽に登れるのか?
次はヒルクライム!
ビンディングペダルとフラットペダルで10分間を約300Wで登り、それぞれのパワーと心拍数を計測します。
ヒルクライムでは引き足を使うことが多い(少なくとも私は)ですが、フラットペダルとでどのくらい差がでるのでしょうか?
結果はコチラ!Σ(゚Д゚)ドン
300W程度を維持するテストなのでパワーに差はほとんどありません。
ダンさんは2W、マットさんは3Wしか差がでていないので二人共パワー維持するの上手いですね。
上の画像にはパワーしか載ってませんが、心拍数はビンディング、フラペともにほぼ同じだったらしい。
ヒルクライムではほとんど差が出ないのか?(゚A゚;)ゴクリ
2人の感想を聞いてみましょう。
- ヒルクライムではスプリントほど明らかな違いを感じることはなかった
- 引き足を使える場合は多くの筋肉を使って300Wの力を出せるが、フラペでは踏むことしかできない。
- フラペだと太ももの疲労が酷い。心拍数はほぼ一緒だったが足の痛みを感じた
- ダンシングしているときにフラペだとペダルを回していると感じられない。パワーは伝達されているがペダリングしていると言うより、ただ踏んでいるだけな感じがしてダンシングをあまりしなくなった。
- シッティングではフラペでもそこまで悪くなかったが、一部の筋肉ばかりを消耗してしまった。
実験結果ではほとんど差が出なかったヒルクライム。
しかし感想では二人共ビンディングが良いと言ってます。
フラペは引き足が使えない分、一部の筋肉ばかりに負荷がかかってしまって消耗してしまうとのこと。
今回は各10分間の実験でしたが、これが30分、1時間になったら数値上でも差が出るかもしれませんね。
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実験その3!ダウンヒルでビンディングは必要なのか?
最後はダウンヒル。
マウンテンバイクでのダウンヒルの気持ちを味わうためかフルフェイスヘルメットを被るダンさんw
ダウンヒルではとくに数値の計測はしていないので2人の感想をどうぞ。
ダウンヒルではフラペでも別に問題ないんじゃないかと思ってましたが意外な意見を聞くことができました(゚A゚;)ゴクリ
- ペダルよりフルフェイスヘルメットをしていたことに集中してしまった。
- フルフェイスヘルメットは車の中でシートベルトをしているような安心感を与えてくれた。
ダンさん『やっぱり普通のヘルメットを使用するべきだったな~www』
- ヘルメットに関してはダンさんと同じように感じた。
- フラットへダルの幅が広すぎてコーナーでペダルを地面にぶつける
- ヘアピンカーブを抜け加速する時ペダルから足がずれるので少し当惑した
- 下りでもビンディングペダルを使いたい
ペダルが地面に当たるという感想が出てきたのは意外ですね。
実験に使ったフラットペダルを見てみるとと幅が広い。
これが原因でマットさんはコーナーでバイクを傾けるとペダルを地面にぶつけてしまうと言ってます。
ダウンヒル中にペダルが地面に当たるのは危ないし、スピードが出ている中でペダルから足が滑るのは嫌ですねぇ(;一_一)
下りでもビンディングが優位に立ちました。
まとめ
動画からわかったビンディングを使用することのメリットとしては
- 絶対足が滑らないからスプリントで力を出せる
- より多くの筋肉を使うことができるので筋疲労を分散できる
- ダンシングがしやすい
- 固定されているので安心感がある
の4つ。
逆にデメリットといったら
- 慣れるまでは立ちごけする
- ビンディングシューズは歩きにくい(とくにSPD SL系は)
ことでしょうか。
二人とも実験終了後に即ビンディングに戻したと言っていることからもやはりビンディングのメリットのほうが上回ってますね。
私ももうフラットペダルには戻そうとは思いません。
とりあえず今回の実験結果からはビンディングは効果があるってことで。
おしまい(´・ω・`)